最近、日本画の方や油彩の方とお話をすることがあって、
「水彩画って難しいですよね!」ってよく言われます。
どうしてなんでしょうね~
社交辞令で持ち上げられているんでしょうか?
画材が変わると戸惑うことがあるのは当たり前で
水彩の場合、手軽なのに意外と上手く描けない。
そのギャップが「難しい」という言葉になるのではないでしょうか。
で、「どうしてですか?」と聞くと
「だって、直せないんでしょう?」とかえってきますので
「私は直しますよ、激落ちくん(メラニンスポンジ)で
ゴシゴシ擦っちゃいます。」と答えます。
ガッシュで上から強引に描くこともありますが、
私的にはメラニンスポンジが一番確実です。
ここに、ずいぶん前に描いた絵があります。
ちょっと直してみたくなりました。
可愛いでしょう~(^^)
これはこれで気に入っているんですけど、
ちょっと雰囲気を変えてみたくなりました。
薄くしたり、消したい部分をメラニンスポンジを水で湿らせて擦るだけです。
意外と、サイジング加工は大丈夫ですね。
消したい部分だけ消せるように、クリアファイルで型紙を作っておくのが
私流です。
バックの左上が薄くなりました(^^)
あとは右下を濃くして
カモさんを逆光風に見えるように全体的に暗くしました。
SM ウォーターフォードホワイト
これで完成です(^^)
ほぼイメージ通りの雰囲気になりました。
前はイラスト的だったのに対して、
ちょっと抒情的になったのではないでしょうか~(^^)
でもこれが前より良くなったかどうかは疑問ですね~
色が少し濁って、爽やかさに欠けます。
直したら、100パーセント良くなるなんてことは、まずありません。
最初から描き直すのが一番いいとは分かっているのですが
出来ないときもありますもんね~~(^_^;)
今回は広い範囲を直しましたが、
この方法で小さな部分を直すのはチョイチョイやっています。
と言う訳で、
描いてしまった場所を真っ白な紙に戻すことは、できませんが
割と簡単に直せる水彩画なのでありました。
ところが日本画は、お話を聞いてみると、
ま~面倒なこと、膠は熱を加えると柔らかくなるんですが、、、
だからといって顔料が綺麗に取れる訳でもなく、、、う~~んどうするのでしょうね~?
1. 親切な先生
修正後の絵は鴨さんがすいすいと前へ泳いでいる感じが良く出ていて成功だと思います 私なら初めの絵で満足して修正しようなどと思は無いのにyumiさんの飽くなき向上心に感心します