先日終わりました、水彩協会展の出品作品です。
岩手県平泉中尊寺で見つけた
小さな祠を絵にしました。
f40 祠への階段(画像クリックで拡大します)
実はこの絵は訳があって
ずいぶん前に描いた作品です。
ひたすらネガティブペインティングで描き
完成した!と、思ってから
もう少し、もう少しと粘って粘って
もうこれ以上は描けません!!という所まで描きつめた
渾身の一作です(当時は、、。)
久しぶりにこの絵と対面すると
描き足したいところがたくさん。
でも、当時の気持ちを大事にしたかったし、
そもそも時間も無いので、そのまま額装して
搬入しました。
展覧会が始まると
気が気ではありません。
会場の隅で作品が恥ずかしそうに
肩身の狭い思いをしているような気がしてならないのです。
やっと、金曜日の午後、会場に駆けつけてみると、
思いのほか
作品はデカい顔をして、やたら堂々としていました。
(↑↑会場での私の作品。カメラの都合で色合いがかなり違います)
マットなし、アクリルなしのシンプル額装が多い中で
私のは絵の大きさの割には場所を取り過ぎて
迷惑この上ない感じで目立っておりました (^_^;)
だけど、
お客さんは立ち止まることなく通り過ぎてゆきます。
しばらくうろうろしていましたが
興味を示す人が現れません。
テーマが地味だったかな、点景もないし
などと、だんだん気持ちが沈んでいきます。
せめて写真だけ撮って帰ろうとしたら
3人の見知らぬマダム達が通りがかり
私の撮っている絵を見て
「そうそう、この絵、yumiさん、お上手なのよ」と
まるで知り合いの作品であるかのようです。
えっ?どうして私の名前をしっているんですか?
あなたはいったい誰ですか???と頭の中が?だらけです。
でも、なんだかとても嬉しくなってしまいました。
私の名前を憶えてくださっている人がいた!!
実はこの展覧会の出展するのは
最後になるかもしれないと何となく感じていました。
だけど、やっぱり、やめるわけにはいかない。
この先、どうなるか分かりませんが
何とか続けていきたい。頑張ってみます。
そう思いました。
1. 今や有名人
ご苦労様でした でもyumiさんのファンの人が一杯見てくれたのできっと充実し満足なさっているでしょう 絵は本当にずっしりと描きこまれているので重みがあります 古びた寺院の歴史が詰まった感じのする素晴らしい作品で、会場で見たらもっと感動するに違いありません