やっぱり!水彩画

花嫁

今日の絵は、ずいぶん前の写真から。

スケッチに出かけると、かなりの確率で新郎新婦の撮影シーンに出会います。
そして、極まれにですが、本当の結婚式に偶然に立ち会ったりします。
皆さんと一緒に拍手なんかしたりして(*´▽`*)
最近はコロナで無いんでしょうけど、私もスケッチ自体していないですね(^^;

この絵は白鳥庭園で偶然出会った結婚式です。
式場には関係者しか入れないのですが
池越しに見えちゃうんです。

赤じゅうたんの上をゆっくりと進む花嫁さんの姿がとても美しく
思わずカメラを向けてしまいました。



F2 ウォーターフォード



思いっきり濃い黒(アイボリーブラック)を使ってみました。
こんな事初めてです。(小学校以来)

小学校5年生の時の図画工作の先生は教頭先生で
とっても怖い先生でした。
その先生が『黒は使ってはいけません』と仰ったので、
私は今まで黒が使えずにいました。なんと約50年間です。
小学教育の影響力は凄いものがありますね。

この度、その呪いを跳ねのけるため
黒を使いました!!

絵の具の黒色は本当に奇麗。
印刷の黒や、墨の黒、車の黒とも全然違う。光を反射しない黒です。
粒状化したことにちょっと驚いています。
黒は使うなと言われても奇麗な色は使いたいです。
効果的な使い方を追求していきたい。

話が戻りまして
小学校のその教頭先生が
授業で1度だけデモンストレーションで絵を描いて下さった事があったのです。
その絵の中に黒を使ってはいけない理由を沢山入れ込んで描いてくださったのでしょう
だけど、私には何を見せて下さったのかさっぱり分かりませんでした。
やっぱり言葉で説明してくれなきゃ分からないんです。
でも感性の問題ですから言葉にするのは難しいですね。
でも、今なら分かります。そして良い先生に巡り合えていたことにも気付きます。

これは割と最近の話。
ある人が、水彩教室の先生から『黒と白を使ってはいけない』と言われて
『どうしてですか?』と聞いたのだそうです。
白と黒を使ってはいけないのであれば、なぜ絵の具に白と黒があるのか?
私は学校で明るい所は白を混ぜて、暗い所は黒を混ぜるように教わってきました
その教育を否定されるのですか?と聞いたところ先生は黙り込んでしまわれたそうで
色々不信感もあり教室をやめてしまったというお話を聞いて
私は思わず笑ってしまった。
だって、言っていることは全く正しいですよね。

でも、疑問に思ったら、
描いて試してみればいいじゃん!と、思ったけど
言わなかった。そんなことする人はきっと教室なんて来ないですよね~
簡単に答えなんて出ないですよ。

正しいことはひとつではないですよね。
先生は黒を使うな白を使うなと言うのではなく
違う方法があることを教えなければいけません。
もし、黒を使いたくなったらどうしたらよいか?(白も同じです)
もし、黒を混ぜたくなったらどうしたらよいか?(白も同じです)
そして黒を使った場合と黒を使わなかった場合、
検証してみてどちらが好きか?
選ぶのはあなた自身ですよ。と言うべきだと思います。


皆、近道をして早く上手くなりたい
イイ絵が描けるようになりたいと思って文化センターなどに習いに来る。
そして先生のいう事を全部素直に受け入れて
先生のいう通りに描けば早く上手くなるんだろうなあ~

だけど、
先ほどの人や私のように、いちいち先生に疑問を持ち、受け入れられない人もいて
そういう人は、沢山失敗をして自分の道を見つけていくしかない。
メチャメチャ遠回りだけど、結果的にはこれが近道なんだと思うんだなあ~






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拍手[9回]

コメント

1. 対比 

白の明度は白が最高なのに 輝いてみえる こんなに白を表現できるとは
入道雲も 素晴らしいものができるだろ イチョウも コントラストが美しい
妻は施設に入ってもらった 。

2. 輝く花嫁

yumiさん 本当に初々しい綺麗な花嫁さんです 白無垢が最高に清々しく描かれているので見ていてこちらも汚れない人間になれた気がします 素晴らしい作品です  白を生かすため背景を濃くすることは私もすることですが流石にアイボリーブラックを使うのは憚られます それは私の頭にも「黒は使うな」という先生の教えがしみ込んでいるからです その先生が言うのはどんなに暗い所でも色があるからという説明でした 実世界の写生なら先生の言う通りでしょうが、心象を表すのであれば真っ黒もありの筈です  この絵は真っ白な心の花嫁さんを象徴しているので黒が似合うのだと思います ただしこれは私の勝手な解釈で、yumiさんはもっと深いお考えがあっての事と思います

3. 白は美しい!

yumiさん、私も初めて水彩教室に行った時同じ様なことがありました。白が好きなのでまずは白を使おうとしたらお隣のベテランの方が「あっ、白使ってはだめ!」と。私が白と赤を混ぜようとしたら、「白を混ぜると濁るから混ぜるのもダメ」と言われました。その後建物の影を黒で描こうとしたら先生から「黒は使わないで下さい!」とはっきり言われ、先生がいろいろ色を混ぜて黒を作ってくれました。それでは何でパレットにあるんですかと今も思います。紙の白を使って白を表現する方法が最近解ってきました。yumiさんの花嫁さん輝くような白で素敵です!!



4. 輝く?

市田さん、白が輝いて見える!なんて気が付きませんでした。原画はそれほどでもないかもしれません。入道雲もそういえば輝いて見える時がありますね。雲を上手く描くのは夢ですので近づきたいです。銀杏の方もありがとうございます。奥様の件、施設の方が優れていることが沢山あると思いますので、入れて良かったと思います。ちょっと寂しくなりましたがご自分のことを大切に生活を楽しんでくださいね。

5. 無色な気持ち

みのさんも黒を使わないようにと教えられたのですね。どうやら、常識のようですね。黒っぽい影の部分は遊びでいろいろな色を入れることが出来るので、画家の腕の見せ所!なんていう人もいます。
なるほどと思います。私が黒を使ったのは単に参考写真が黒だったからです。でも他の色を使うと花嫁のオーラーの色のような気がして、せっかく白無垢を着ているのですから、オーラの色も全くないという事で黒。背景の赤はじゅうたんの色です。でも、花嫁の皮膚の下を流れる血液の色と思いたいです。力強く生きていくという意味で。(もっと鮮やかな赤にしたかった!!)

6. 黒を使わない理由

NORIさん、私はいまだに黒を使ったらいけない理由が分かりません。みのさんのコメントにあるように陰にも色があるというのが正しいのでしょうね。でも、使ったらいけないというのは乱暴です。まあ、こうでも言わなければ黒を乱用してしまうからだと思います。
本来、絵に、やったらいけないことなんてありません。何をしてもよいはずです。
今回の絵ではバックの他には黒は使用していません。もし、白無垢の衣装の陰に黒を使っていたら、墨絵のようになってしまうでしょう。黒はやっぱり安易に使うべきではないというのも分かります。

EXHIBITION

等迦展、今回は参加致しません 2024/2/7~2/19 等迦展 国立新美術館 

毎年参加しておりましたが、今回は見送りさせていただきます 大変残念に思っています 名古屋支部展の方も間に合わせることが出来ず申し訳ありません

注目絵画展

なごや周辺で気になる展覧会を紹介します

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Yumi
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趣味:
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自己紹介:
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